
問1 集合住宅は竣工から15年が経過し、気温の平滑平均値が18℃の温暖な環境に位置している。調査項目と調査方法として、①ひび割れ調査を行う。変状が発生している1階柱全体のひび割れ発生状況として、ひび割れ発生位置、ひび割れの幅、長さを調査し、ひび割れ図を作成する。ひび割れの発生方向として、鉄筋に沿ったものであるか、あるいは亀甲状に発生しているか等の調査やそれぞれのひび割れにについて、錆汁の有無も調査する。また、設計図書等により、コンクリートの配合や打設時期の調査を行い、建物の向きや日照時間の調査も行う。②中性化の調査を行う。変状発生箇所において、細径コア採取又はドリル法により中性化試験を行い、コンクリートが中性化の進行状況を調査する。③鉄筋の健全性調査。コンクリート内部の鉄筋の腐食の有無を調査するため、自然電位法により鉄筋腐食の可能性の評価を行う。鉄筋腐食の可能性のある個所が確認できたら、代表箇所を抽出し、内部鉄筋をはつり出し、目視により鉄筋腐食の有無を調査する。
問2 第三者への安全性、使用性及び美観を保全するために必要な調査計画を含む維持管理計画として、変状発生箇所の補修として、①鉄筋腐食が確認され箇所のコンクリートを除去し、内部鉄筋の防錆処理を行う。その後、ポリマーセメントモルタルにより断面修復を行う。②現状発生しているひび割れをエポキシ樹脂等の注入により補修する。その際は、タイル張り仕上げ部については、タイルの落下による第三者災害防止の観点から、タイルをはがし、ひび割れ注入等の補修を行った後に、タイルを復旧する。また、中性化の進行抑制と美観性の確保として、表面被覆による表面保護工を行う。補修後の調査計画としては、数年に1度は、同様の変状が発生していないかの外観調査を行う。
