問1 RC橋脚張出し部に、過去に補修した箇所の再劣化が見られる。劣化の状況としては、補修箇所を含むかぶりコンクリートの剥落である。この変状が発生した原因として、塩害による再劣化と推定する。推定原因として、①桁の継ぎ目から漏水の跡があり、当該地域が積雪寒冷地であることから、この漏水には凍結防止剤散布に伴い、塩化物イオンが混入されていることが考えられること、②剥離した面に一部鉄筋が露出しており、さび汁が見られること、③過去に補修した際に、浸透した塩化物イオンを除去していなかった可能性があること、である。RC橋脚側面部に見られる変状として、かぶりコンクリートの剥落と、露出鉄筋の腐食である。この変状が発生した原因として、塩害によるものと推定する。推定原因として、①RC橋脚張出し部と同様に、桁継ぎ目からの漏水の影響を受ける箇所であり、塩化物イオンの浸透が考えられること、②漏水の跡があるコンクリート表面に近い箇所の鉄筋腐食が激しいこと、③図1により、漏水跡のコンクリートの塩化物イオン濃度が高濃度であり、腐食発生限界塩化物イオン濃度を超えていること、である。

問2 このRC橋脚を今後30年間供用するために実施すべき調査として、①鉄筋の腐食量調査をこのRC橋脚を今後30年間供用するために実施すべき調査として、①鉄筋の腐食量調査を定のための調査。②コンクリートの物性値の調査を行う。鉄筋腐食のあった周辺のコンクリートからコアを採取し、圧縮強度、弾性係数等の物性値を調査し、コンクリートの健全性を評価する、③中性化試験を行う。変状が発生している箇所は、塩害の影響を受けているが、水掛かりがあり、中性化の進行は遅い可能性がある、しかし、供用開始後30年以上経過している構造物のため、水掛かりのないA部は中性化が進行している可能性がある。実施すべき対策として、①塩化物イオンの浸透があるコンクリートを除去し、鉄筋防錆等の適切な処置を施した後、ポリマーセメントモルタルで断面修復を行う。②路面排水対策を実施する。道路勾配に合わせた路面排水整備を行い、桁の継目からの漏水を極力減らす。③漏水箇所に表面被覆工を施す。凍結防止剤が混入されている漏水からの塩化物イオン浸透を防ぐため、表面被覆を行う。④ケイ酸塩系表面含浸材にて、コンクリート内部にアルカリを付与する。