温暖な地域に位置するRC造建築物の外壁に、写真に示すようなポップアウトが複数箇所確認された。この原因を特定し、補修を実施するための調査方法に関する次の記述中の(A)~(C)に当てはまる(1)~(4)の語句の組合せのうち、適当なものはどれか。

 現地調査では、ポップアウトが生じて円錐形にえぐられた構造物側と、剥離したコンクリート片それぞれにおいて、ポップアウト核(原因となった膨張性の粒子)の有無を目視確認する。ポップアウト核が確認された場合、原因となった鉱物の種類を特定するため、これらの試料を採取し、(A)による観察や(B)による分析を行う。ポップアウトの原因となる鉱物の一例として、(C)に含まれるコーリンガイトがあげられる。
 また、コンクリート片の剥落防止対策を施す場合などで膨張圧の推定が必要な場合には、図に示すようなポップアウトの深さやポップアウト核の直径などを測定しておくことが望ましい。

解答 (4)

解説
 ポップアウトはコンクリートに練り混ぜられた骨材の品質が悪い場合によく確認される。偏光顕微鏡は、ポップアウトの起点となった有害鉱物の同定や、有害鉱物から放射状に延びるひび割れの観察に用いられる。粉末X線回折は、外観からでは特定しがたい未知の固体に含まれる物質の種類を特定し、その個体の正体を比較的短い時間(10分程度)で判別する。鉱物としては、蛇紋岩や濁沸石(ローモンタイト)、コーリンガイト等がある。