積雪寒冷地に位置するRC造建築物の外壁(南面)に凍害が生じた。この外壁に対して行う調査方法に関する記述(A)~(C)の適・不適の組合せとして、次の(1)~(4)のうち、適当なものはどれか。

(A)スケーリング深さを3次元レーザスキャナにより測定した。
(B)浮きの範囲を赤外線サーモグラフィ法により推定した。
(C)気泡間隔係数をリニアトラバース法により算出した。

解答 (1)

解説
 3次元レーザスキャナは、コンクリート表面のスケーリングによる損傷(劣化深さ)の定量評価が可能である。赤外線サーモグラフィ―は、構造物中に欠陥(凍害による剥離コンクリート部の浮き)が存在すると健全部との表面温度差として表示される。内部に生じた空隙等の欠陥が断熱層となる。検出深度は表面から50㎜程度。リニアトラバース法は、コンクリートの観察面に、一定の間隔で走査線(トラバース線)を設定し、そのトラバース線に沿って気泡を走査することにより、気泡間隔係数を求める。気泡間隔係数が200~250µm以下で耐凍害性を有する。また、コンクリート内の水分の凍結温度は、細孔径に依存し、小さな径の空隙中の水の方が大きな径の空隙中の水よりも低くなる。コンクリートの細孔径の調査として、水銀圧入式ポロシメーターがある。これは、水銀に圧力をかけ、コンクリート内に圧入し、かけた圧力と押し込まれた水銀の容積の関係から、細孔径(数百μm~3nm程度)ごとの存在量が求められる。