図の断面を有する、西日本の温暖な地域に位置する道路橋のPRC連続ラーメン箱桁の径間中央において、建設後数年で設計の想定以上の曲げひび割れ幅およびたわみの増大が見られた。このような変状が生じた原因に関する次の記述中の(A)~(D)に当てはまる(1)~(4)の語句の組合せのうち、適当なものはどれか。
なお、変状が確認された当時、上床板に防水層は設置されていなかったが、桁内の排水設備は機能していた。
※PRC:使用状態での曲げひび割れの発生を限定的なものに制御したプレストレスト鉄筋コンクリート構造物
箱桁断面の各部位は、日射や降雨、風などの環境作用の違いにより、乾燥収縮の進行の程度が異なる。例えば、上床板の上面では乾燥収縮が進行(A)、下床板の下面および上床板張り出し部の下面では進行(B)傾向がある。
このような状態にある箱桁断面で、(C)床板のプレストレス量が(D)したことにより、曲げひび割れ幅およびたわみ量が増大したものと考えられる。

解答 (4)
解説
上床板の上面は、日射により乾燥しやすい反面、降雨の影響を大きく受ける箇所でもある。降雨により床板防水のない床板に水分が加えられると、アスファルト舗装等により、乾燥しにくい状態になることが考えられる。下床板の下面および上床板張り出し部の下面では、日射による影響は少ないが、降雨の影響を受けることのない箇所であるため、乾燥しやすい。このことから、下床板のコンクリートが乾燥により収縮し、導入されていた建設当時のプレストレス量が減少したことが、変状が発生した原因であると推定できる。
