図に示すような、西日本の温暖な都市部に位置する建設後50年が経過した道路橋のRC中空床板の下面に、写真に示すような変状が見られた。このような変状が生じた原因に関する次の記述中の(A)~(C)に当てはまる(1)~(4)の語句の組合せのうち、適当なものはどれか。
 なお、調査の結果、海砂が使用されていることが確認されており、建設後25年までは上床板に防水層は設置されていかった。

 RC中空床板の施工時に円筒形型枠が(A)、これにより中空円筒の直(B)のコンクリート厚さが設計より小さくなった。供用後の重交通による疲労で、中空円筒の直(B)の部分にひび割れが生じ、(C)しやすくなったと考えられる。加えて、除塩不足の海砂を使用したことによる内在塩化物イオンの影響により、円筒型枠下方の部分の鉄筋の腐食が促進されたと考えられる。

解答 (1)

解説
 RC中空床板のコンクリート打設時において、円筒形型枠が生コンの浮力により浮き上が作用を受ける。通常は浮き上がり防止として円筒形型枠を固定されているが、生コンの打設速度が早かったり、固定が不十分であったりすることで、円筒形型枠が浮き上がることがある。そうなると、直上のコンクリートの厚さが設計より少なくなり、供用開始後の交通荷重によりひび割れが発生しやい状態になる。ひび割れが発生した場合、円筒形型枠内にひび割れから水分が侵入し、床板下面に発生したひび割れを通過して写真のような変状が起こる。