建設後5年のRC造建築物で火災が発生し、床スラブの下面を調査したところ、図の位置で写真に示す変状が確認された。このスラブの下面の補修に関する次の記述中の(A)~(C)に当てはまる(1)~(4)の数値よび語句の組合せのうち、最も適当なものはどれか。

 煤(すす)が全体的に付着していたが、下地調整材が剥離した部分のコンクリート露出面はピンク色であったため、その部分のコンクリートの受熱温度は高くても(A)℃と推定した。また、コンクリートに浮きが生じている部分は、(B)のコンクリートの除去を要する状態と判断した。さらに、(C)を測定し、健全部と比較して劣化している範囲も併せて除去し、断面を修復することとした。

解答 (2)

解説
 火災によるコンクリートの表面変色状況として、
    ~300℃ すすの付着
  300~600℃ 桃色
  600~950℃ 灰白色
  950~1200℃ 淡黄色
  1200℃~ 溶融

である。
 かぶり部分が剥離して浮きが生じていると考えられるため、たたき調査により浮きの範囲を確認した後、浮き部分を除去し断面修復を行う。
 受熱温度が500~580℃程度で水酸化カルシウムが分解し、phが低下する。また、受熱温度が500℃以下であれば鉄筋は冷却後、降伏点、引っ張り強さともに回復する。ただし、PC鋼棒は300~400℃程度でも機械的性質の低下がおこるため、注意が必要である。