問1 対象構造物は、山間部に位置する鋼2径間連続非合成鈑桁橋である。以下に問について記対象構造物は、山間部に位置する鋼2径間連続非合成鈑桁橋である。以下に問について記方向に発生しており、A部床板上面には写真1に見られるように、床板コンクリートの骨材が分離された砂利化が発生している。この変状は疲労により、床板コンクリートを貫通させるひび割れが発生し、そのひび割れに水分が浸透することにより、さらに疲労が促進された変状と推定する。橋梁全体の中で特にB部の劣化が進行した原因として、交通荷重が作用しやすい箇所であったことが考えられる。B部は下り勾配でありかつカーブ手前であるため、車両が減速し右カーブをする箇所であり、車両の減速又は遠心力が作用する箇所であったため、他の部分より疲労による劣化が進行しやすい状況であった。また、表2より、B部は塩化物イオン濃度が他より大きく、路面水とその水分に含まれる塩化物イオンが床板に多く浸透したことが考えられる。これは車道の縦断勾配の下流でありかつ、カーブ部分であることと、エフロレッセンスを伴うひび割れから推定すると床板防水が無いことが考えられ、これらの原因により、コンクリート内に多くの水分が含まれることになり、床板の引張荷重を負担する鉄筋を腐食させたため、疲労による変状が他より進行したと考える。

問2 担する鉄筋を腐食させたため、疲労による変状が他より進行したと考える。防水の有無又は劣化状況調査、②自然電位法による鉄筋腐食状況調査、③路面水の排水状況調査、④床板下面のひび割れ調査である。B部に対し、①載荷試験による橋梁の剛性の調査、②現地コア資料によるコンクリートの物性値調査、③床板上面の目視と電磁波レーダーによる砂利化の有無の調査である。

問3 この橋梁に必要な対策として、①床板防水を設置し、床板コンクリートに路面水を浸透させないようにする、②砂利化発生箇所や自然電位法により鉄筋腐食の可能性がある箇所の劣化コンクリートの除去と、内部鉄筋の防錆処理、その後ポリマーセメントモルタルによる断面修復を行う。また、ひび割れ発生箇所においては、エポキシ樹脂等によりひび割れ注入を行う、③床板の曲げ剛性を向上させるため、床板下面に鋼板又は連続繊維を接着させる補強又は、床板上面に対し、高繊維補強コンクリートによる上面増厚工法を行う、④路面の排水が良好になるように排水設備の整備を行う。