RC構造物における自然電位法による鉄筋腐食調査に関する次の(1)~(4)の記述のうち、不適当なものはどれか。
(1)入力抵抗が十分小さい電圧計を用いた。
(2)鉄筋を直流電位差計のプラス端子に接続した。
(3)散水により湿潤状態としたコンクリート表面が測定中に乾燥したため、再度散水した。
(4)異なる種類の照合電極を用いた測定値と比較するため、電位の測定値を補正した。
解答 (1)
解説
RC構造物における自然電位法により、鉄筋腐食の可能性を調査する。コンクリートひび割れが発生し、錆汁等により鉄筋腐食が判明する前(腐食劣化初期段階)での調査が有効である。
調査手順として、
①鉄筋間の導通確認
複数の露出鉄筋間で電気的導通を確認する。
②コンクリート表面の湿潤化
コンクリート面に水道水などの清浄な水を散水噴霧し、湿潤状態に保つ。コンクリートが十分に湿っている場合にのみ確かな電位の読み値が得られることに留意する必要がある。なお、本手法は、コンクリート表面が非常に乾燥し、電気的に絶縁体に近い場合や、コンクリート表面に塗装等の絶縁材料が被覆されているような場合には適用できない。また、エポ機樹脂塗装鉄筋や亜鉛めっき鉄筋など、表面がコーティングされている鋼材には適用できない。
③鉄筋との接続
電位差計の+端子に内部鉄筋を、-端子に照合電極を接続する。電位差計としては、電流をできるだけ流さずに電位差を計測するのが望ましいので、入力抵抗が100MΩ以上、分解能が1mV以下の直流電圧計を使用する。
④照合電極の接触
測定するコンクリート面に照合電極を接触させる。
⑤自然電位の測定
電位差計で自然電位を測定し、記録する。測定値は、照合電極の種類によって異なるため、標準水素電極電位を基準とした電位に補正し比較する。

