浸食性炭酸によるコンクリートの化学的浸食に関する次の記述中の(A)~(E)に当てはまる(1)~(4)の語句の組合せのうち、適当なものはどれか。

 水に二酸化炭素(CO2)が溶解すると、炭酸(H2CO3)が生成する。この炭酸は、図に示すように、液相のphが12程度の高い状態では(A)に溶解し、コンクリート中の水酸化カルシウム(Ca(OH)2)と反応し、(B)を生成する。しかし、phが徐々に低くなると炭酸の解離状態として(C)の存在比率が高まり(D)が生成する。(D)は(B)より溶解度が(E)ため、コンクリートの溶脱が促進されることとなる。この侵食性炭酸による劣化は、排水処理施設における曝気槽などで生じやすく、表層部のセメント硬化体が洗われ、骨材が露出した状態となる。

解答 (1)

解説
 炭酸塩は、濃度が高くなると解離したときに炭酸水素イオンの存在比率が高くなる。ここで、炭酸カルシウムの溶解度は低いが、炭酸水素カルシウムは水溶液のみでしか存在しない。そのため、水酸化カルシウムが容易に溶解してしまいコンクリートの浸食が進行する。このような浸食を引き起こす炭酸は侵食性炭酸と呼ばれている。