鋼道路橋RC床板の疲労に関する次の記述中の(A)~(D)に当てはまる(1)~(4)の語句の組合せのうち、適当なものはどれか。

 初期段階において、床板の乾燥収縮が主桁に拘束されると(A)方向にひび割れが発生する。その後、繰返し荷重を受けるとひび割れ(B)は大きくなる。さらに押抜きせん断耐力の低下が顕著となる段階では、ひび割れ(B)の変化は小さいものの、ひび割れ(C)が徐々に大きくなる。なお、(D)状態にあるRC床板は、上述のような疲労による劣化の進行が非常に速くなる。

解答 (3)

解説
床板の劣化は次のように進行する。
①潜伏期(状態Ⅰ) 一方向ひび割れ
 乾燥収縮もしくは載荷により主筋に沿った一方向ひび割れ(橋軸直角方向ひび割れ)が数本確認できる段階。この種の ひび割れは床版の耐力に影響を与えない。
②進展期(状態Ⅱ) 二方向のひび割れ
 曲げひび割れが成長し、二方向ひび割れに進展する。外観上ひび割れ密度が大きくなるが、RC床版の連続性は失われず、耐力は問題はない。
③加速期(状態Ⅲ) ひび割れの毛細化と角落ち
 ひび割れの毛細化が進み、ひび割れ幅の開閉やひび割れ面のこすり合わせが始まる段階。RC床版の耐力(押抜きせん断耐力)は急激に低下し始める。
④劣化期(状態Ⅳ) 床版の陥没
 床版に陥没が生じると、耐荷力が大幅に低下する。当然、供用が困難となる。このような状態になると、補修費用が増大する。

また、乾燥収縮荷重作用により発生したひび割れが貫通すると、路面からの浸透水によりひび割れ面の摩耗が促進されるとともに、鉄筋コンクリート床版上縁の圧縮側コンクリートを分離させる骨材化現象をもたらすことから、更に疲労が促進される。