補修後5年が経過した鉄筋コンクリート梁の断面修復部に写真に示すような変状が認められた。この変状が生じた原因に関する次の(1)~(4)の記述のうち、不適当なものはどれか。

(1) 断面修復部のかぶり厚さが小さかった。
(2) 断面修復部の中性化の進行が速かった。
(3) 既存コンクリートと断面修復材の界面部分における下地処理が不十分だった。
(4) 既存コンクリートと断面修復部の界面部分にマクロセル腐食が生じた。
解答 (4)
解説
写真に見られる変状箇所は、鉄筋部分であるため、鉄筋腐食によるかぶりコンクリートの剥落と考えられる。そうであれば、かぶり厚さが少ないことや、中性化の進行が速かったことがその原因と推定できる。また、断面修復作業時の下地処理の不具合も、かぶりコンクリートの剥離がしやすい原因となったことも考えられる。
マクロセル腐食は、断面修復箇所の防錆処理した鉄筋と、隣接する未修復箇所の鉄筋との間で生じる腐食電流の発生で生じるものであり、未修復箇所の鉄筋がアノード、補修箇所の鉄筋がカソードとして、未補修箇所の鉄筋の腐食が目立つようになる。これに対し、写真の鉄筋腐食箇所は、補修箇所の鉄筋腐食が目立ち、マクロセル腐食発生のメカニズムからすると不適当と考えられる。
