問題6
図1は塩化物イオンが存在するコンクリート中の鉄筋の腐食を説明する概念図であり、図2は腐食が生じている部位で測定した分極曲線の概念図である。コンクリート中の鉄筋の腐食速度に関する次の記述中の(A)~(C)に当てはまる(1)~(4)の語句の組合せのうち、適当なものはどれか。

コンクリート中の鉄筋の腐食速度は、一般に(A)の影響が大きいアノード分極曲線と、(B)の影響が大きいカソード分極曲線の交点に対応する電流密度ioの大きさにより制御される。しかし、実際のコンクリート中の鉄筋の腐食速度は、アノード部とカソード部間のコンクリートの電気抵抗(Rc)と、アノード部とカソード部の電極抵抗(RpAとRpc)の影響を受けるため、コンクリート中を流れる腐食速度icorrに相当する電位のロス(=Ec-EA)が生じる。この電位のロスは、アノード部とカソード部の距離が離れている場合、(C)の影響を大きく受ける。

解答 (3)
解説
コンクリート中の鉄筋などの鋼材腐食は、電子やイオンの移動を伴う電気化学的反応である。塩化物イオン等の劣化因子により、コンクリート中の鋼材の不動態被膜が破壊された部分で、アノード反応(鋼材から鉄イオンが失われ、コンクリート中に溶け出ていく。酸化反応ともいう。)が起きる。鋼材内に残された鉄イオンを失った電子は、カソード域に移動し、そこで、コンクリート中の水や酸素と結合し、カソード反応(還元反応ともいう。)により、水酸化物イオンとなる。そして、コンクリート中に溶け出た鉄イオンと水酸化物イオンが反応して鉄の水酸化物(錆)となる。

これらの電子やイオンの流れが腐食電流であり、腐食反応の強さ(腐食速度)を表している。この腐食電流は、コンクリート中を流れるため、コンクリートの電気抵抗の影響を大きく受け、電
