塩害により劣化したコンクリート構造物の断面修復における鉄筋防錆処理に関する次の記述中の(A)~(C)に当てはまる(1)~(4)の語句の組合せのうち、適当なものはどれか。
アノード型インヒビターである亜硝酸塩系の鉄筋防錆剤は鉄筋を(A)させることができるため有効である。一方、亜硝酸塩系防錆剤を塗布すると鉄筋の電位は(B)化するが、既設部に塩分が残留すると補修後に断面修復部近傍の既設部で発生する(C)腐食を抑制できないことがある。このため、断面修復の範囲は、鉄筋周辺に残存する塩化物イオンの影響を考慮して決定する必要がある。

解答 (2)
解説
アノード型インヒビターである亜硝酸塩系の鉄筋防錆剤をコンクリート表面より塗布、含浸させて、鉄筋を再不動態化させる。鉄筋の電位は貴化する。
マクロセル腐食は、自然電位の異なる箇所(問題文では、亜硝酸塩系の鉄筋防錆剤により再不動態化した鉄筋をカソード部(貴な電位:陰極部)、周辺に塩化物イオンが残留している鉄筋をアノード部(卑な電位:陽極部))に発生する現象で、補修箇所をカソード部、その周りをアノード部として、アノード部の鉄筋が局部的に腐食する。これは、補修することにより、補修箇所と未補修箇所の鉄筋の電位差が大きくなり、腐食電流が発生することによって、未補修箇所の鉄筋が局部的に腐食が進行してしまう現象である。残留塩化物イオンに対する注意や、補修時にマクロセル腐食防止対策として、腐食電流の遮断等の対策が必要となる。
