変動荷重を受ける部材の疲労に対する安全性を評価する際には、線形累積損傷則(マイナー則)を用いることが多い。下図は、コンクリート部材の破壊に対する作用の応力比Sと破壊までの繰返し回数Nの関係を表している。この部材に条件(A)~(C)の荷重が作用すると想定した場合の、部材の安全性の評価の組合せとして、次の(1)~(4)のうち、適当なものはどれか。

条件(A): 応力比70%に相当する荷重が100,000回作用
条件(B): 応力比80%に相当する荷重が7,000回作用した後に、応力比50%に相当する荷重が700,000回作用
条件(C): 応力比50%に相当する荷重が900,000回作用

解答 (2)
解説
疲労強度の算定式
M= n1/N1 + n2/N2 + n3/N3 + ・・・
M=1に達したら疲労破壊する。
n1,n2,n3=それぞれの応力度σ1,σ2,σ3で繰り返される回数
N1,N2,N3=それぞれの応力度σ1,σ2,σ3における破壊までの繰り返し回数
一般にRC梁の200万回疲労強度は静的強度の60~80%である。
疲労強度とは、繰り返し荷重を受けて破壊した時の強度。
条件(A) M=100,000/(7×10^4)=1.43>1・・・・・破壊する
条件(B) M=7,000/(1×10^4)+700,000/(1×10^6)=1.4>1・・・・・破壊する
条件(C) M=900,000/(1×10^6)=0.9<1・・・・・破壊しない
