RC造建築物の乾燥収縮により発生したひび割れの補修工法および使用材料に関する次の記述中の(A)~(C)に当てはまる(1)~(4)の語句の組合せのうち、適当なものはどれか。
幅が0.2㎜のひび割れに適用する注入工法で、乾燥している箇所は(A)の材料を使用したが、ひび割れ幅の小さい部分への充填性も考慮して粘性の(B)材料を使用した。
幅が1.0㎜以上のひび割れに適用する充填工法で、挙動の小さい部位の材料は可とう性エポキシ樹脂を使用したが、挙動の大きい部位の材料は(C)を使用した。

解答 (1)
解説
一般にエポキシ樹脂等の高分子系の材料は、湿潤箇所でに使用に不向きであるが、ウレタン樹脂は湿潤箇所にも適用可能で、漏水があるひび割れにも適用できる。現在各メーカーが製造しているエポキシ樹脂等は、湿潤箇所でも使用できるよう改良されている。ひび割れ幅の小さい部分への注入は、充填性の観点から、低粘度の材料が適している。シリコン樹脂は、可とう性に優れているため、橋梁の上部工等、ひび割れの挙動が大きい部材に対して適用できる。
